函館どっくのお話

「嫁にやるならドックの社員を探せ」

上のスローガンは、昭和50年代初頭まで言われていた函館のジンクスです。

数年前からの進水式の一般公開(入場無料、予約不要)で大人気の函館造船所です。
昨今は、32000トンのばら積貨物船の建造でにぎわっています。
このモデルは喫水が浅いので世界中の多くの港に対応できて、2004年の1号船就航以来、現在までに50隻を超える建造がなされています。
現在は名村造船所(本社:大阪)の傘下にありますが、4年後までの造船受注を抱えているといわれております。

ただ、この会社、117年の歴史の中で、過去に暗黒の時代もあったことがあります。覚えていますか?

造船不況
1970年代は、原油需要の増大により、大型タンカーの建造ブームが訪れた。
函館ドックで長きにわたり、函館のシンボルとなったガントリークレーン(ゴライアスクレーン:2009年解体)が設置されたのは、この大型船の受注を見込んでのことだった。

なお、このクレーンを使って建造された船は僅か1隻だけだった。

70年代後半からオイルショックを経て、その後のプラザ合意による円高不況の波を受けて重工長大産業の雄である造船業界に不況の嵐が吹き荒れた。
このため、函館ドックもリストラの洗礼を受けることになる。

毎年のように希望退職者を募り、ずいぶんと多くの勤労世帯が函館を後にした。
これが函館の長期不況の始まりであったといっても過言ではない。(函館の経済を支えていたのは、ドック、日魯、国鉄だったが、このころから、これらがほぼ同時に衰退していった。)

こんな逸話、覚えていますか?

昭和59年、函館ドック(現函館どっく)が経営危機に直面した際、債務棚上げ等を断行するために主要銀行の富士銀行(現在のみずほ銀行)がリストラくチャニングを提案、展開した。それに対して労組系団体や市民団体は富士銀行函館支店に嫌がらせ動員をかけたのです。その行動内容というのがなんともほほえましい。1円預金口座開設行動。
印鑑と1円玉を握りしめた活動家たちが銀行のロビーに順番を待って並んだのでした。労組によっては、この行動の後押しのために行動に参加した組合員と家族に行動費400円を支給した。

その隊列は、棒二森屋周辺を取り巻いたこともありました。


進水式のお問い合わせは、

函館どつく株式会社0138-22-3111 まで。

現在も建造中ですが、進水式の日程は不詳のようです。

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