歌の風景  海に降る雪 太田裕美




海に降る雪



帰りの電車代さえレコードに 化けたから2時間も波打ち際
海に降る雪  太田裕美 

作詞:小比野木七枝子/作曲:網倉一也/編曲:萩田光雄

雨が初雪に変わるわ 静けさの耳鳴りがとぎれ
さっき通り過ぎた店の ポスターが潮風にはためく
紅茶一杯でねばった 
たまり場は ディランズ・アベニュー
今は見る影もないほど 寂れ果て沖合を見つめる
水平線も見えない夜の海
さざめいてかみしめて波打つとき
海に降る雪の 海に降る雪の
降り積もれない哀しさ
ピアノたたいてた指先 マニキュアに染まり手探りよ
時の流れのせいにして 思い出の勲章かざっても
いつの間にか人ごとだわ
  ステージはディランズアベニュー
いつも片隅でギターをみがいてた彼はいまどこへ
帰りの電車代さえレコードに
化けたから2時間も波打ち際
海に降る雪が
海に降る雪が
熱い泪に変わるわ
水平線も見えない夜の海
さざめいてかみしめて波打つとき
海に降る雪の 海に降る雪の
一瞬のまばゆさゆえ


アルバム:「十二月の旅人」収録曲


最初に歌の情景として脳裏に浮かんできたのは、富山と新潟の県境付近の国道8号線とJR北陸線が並走する海岸線。ヒスイ海岸と呼ばれる美しい海沿いの光景だった。最初は、新潟の糸魚川にディランズ・アヴェニューの痕跡がないかを本気でたどった。なかった。作詞者の小比野木七枝子さんを探した。みつからなかった。さらに、全国規模でディランズ・アヴェニューというお店を必死で探してみた。やはりなかった。だから、未だに聖地不詳のままなのである。

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