カレースパイス百科

北インド料理

クミン
最も歴史が古いエジプト原産のスパイス。
独特の強い香りとわずかな辛みがあり、油で炒めると一層香りが引き立つ。
カレーや炒め物の香り付けに使うインド料理の基本スパイスとしても知られており、「クミンが入っていないとカレーじゃない」と感じるくらい、インドカレーには欠かせない香り。

効能は、食欲増進、消化促進、胃痛や腹痛の緩和、関節痛や生理不順の緩和など。インド料理の他、メキシコ。東南アジア・アフリカなどの料理の香り付けにも使われる。

カルダモン
その甘い芳香から「香りの王様」と呼ばれる。ピリッとした辛みとほろ苦さを兼ね備えており、肉料理で肉の臭みを消したり、お菓子やチャイなどにも使われたりと、幅広い用途がある。

発汗作用があること、また、呼吸器系の不調に効き咳や痰を抑えることから、風邪の引き始めに摂取すると効果的といわれる。加えて、口臭の除去、体脂肪の減少、生理不順緩和、整腸作用なども。香り嗅ぐと、気分が落ち着き緊張がほぐれる効果があるとされる。

ターメリック(ウコン)
インド原産で、カレーを黄色く着色するために使われる。キョウヨウ(春ウコン)やガジュツ(紫ウコン)と区別するため、「秋ウコン」とも呼ばれる。そのままでは土っぽい独特の香りと苦みがあるが、加熱した油に通すと甘い香りが広がるようになる。

主な成分はクルクミンで、肝機能向上に効果があり、二日酔いの抑制効果があるといわれている。殺菌・抗菌効果や抗酸化作用などで、肌が綺麗になったり成人病予防効果が期待される。さらに、抗炎症作用もあるので筋肉疲労にも効果があり、抗がん作用も期待できる。

ガラムマサラ

ガラムマサラは単体のスパイス名ではなく、複数のスパイスを加熱後にミルサーなどで粉砕し、ブレンドして作られるインドのミックススパイスのことを指す。(一部は加熱しないものもある)。ガラムは「熱い」、マサラは「複数のスパイスを挽いてミックスしたもの」という意味。インドでは、各家庭ごとにガラムマサラを独自配合している。よく使われるスパイスは、クミン、コリアンダー、シナモン、カルダモン、クローブ、ナツメグ、ブラックペッパーなど。

北インドでは、主にカレーの香りや辛みを増したい時に使用されており、チキンやマトンのカレーのほか、タンドール料理などにも使われる。南インドでは使われない。

南インド料理

マスタードシード

マスタードシードは、南インドやスリランカの料理に欠かせないスパイス。。辛みが強く、カレーの辛み付けに使う。インドでは油で熱して、香ばしい香りを立たせる。

主な効能は食欲増進、消化促進、脂肪分解、胃もたれ解消、殺菌作用、血行促進など。ちなみに、インドではブラウンマスタードと呼ばれる、茶色のマスタードシードが用いられる。

レッドペッパー

いわゆる「赤唐辛子」で、口の中が熱くなるような辛さが特徴。

ビタミンCが豊富で、消化促進、食欲増進、新陳代謝活性化、血行促進、冷え性改善、脂肪燃焼などの効果

カレーリーフ

ミカン科のCURRY TREE(日本名:大葉月橘)の葉で、カレーと柑橘類をあわせたような香りがする。南インドでは主にサンバルやラッサムなどの煮込み料理に使われているもので、カレーでは香り付けに利用される。食欲増進や消化促進、滋養強壮、解熱作用、殺菌作用、発疹抑制などの効能。

ちなみに国内では、生のカレーリーフは手に入らない。検疫のためだろうか。ただ、自宅でCURRY TREEを栽培している方もいるらしい。苗は、楽天から購入できる。

出典参考先:それどこ




日本のカレー 完全攻略目論見 index


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