~マレーカレー、マレーシアの料理について~
今回は「マレーシア料理」についてのレポートです。
まず、マレーシアの料理を語る前にマレーシアの民族性ついて知っておく必要があるようです。
マレーシアはマレー系、大陸から渡ってきた中国人、インド系に大別される多民族国家です。
移住してきた中華系移民の末裔をプラナカンといい、そして移民の中国人と現地のマレー人との間に生まれた子供をパパ・ニョニャ(パパ➡男、ニョニャ➡女)といいます。
このことからもわかるように多民族国家のマレーシアでは「マレーシア料理」という単一ジャンルは存在しないのです。
主にニョニャ、インド、中国、マレーの4つの料理文化を総合してマレーシア料理と呼びますが、それぞれの食文化の味と伝統を守っています。また、歴史的にタイの文化からも影響を受けていることもあり、食に関してはおおらかで多様性に富み食の交差点とも言われるほどのグルメ大国なのです。
さて、そんなマレーシアの人たちもカレーが大好きで食卓には必ずカレー料理が並びます。
365日食べるという人もいるほど、カレー好きが多いお国柄ですがその中でも特に人気なのはチキンカレー。
作り方はインドカレーにとてもよく似ていますが、マレーカレーの特徴はスパイスたっぷりのカレー粉と唐辛子パウダー、ココナッツミルクベースでとても辛いけれどマイルドさもあり、マレーカレーの美味しさを知らないのは損をしているようなものだと言われます。
カレーの隠し味に使われるのは「サンバル」という調味料です。
チリ、にんにく、玉ねぎ、海老の発酵品を炒めてペースト状にしたものでどんな料理にも付け合わせられてマレー料理の辛さの決め手になっています。
「サンバル」と言えば南インドではスープとして料理と共に食されますが、所変わればマレーシアでは料理になくてはならない調味料の名となるのですね。
また、マレーシアの主食は米で、食材の中でもマレーシア人にとって最も大切なのは米と言います。
自国産のインディカ米を食べ、カレーのお供も米が多いとのことです。
特にマレー人のソウルフードであるナシレマはココナッツミルクで炊いた米で、カレーはもちろん色んな料理と共に出されます。
またカレー料理で代表的なものに「カレーラクサ」という麺料理があります。
カレーベースにココナッツミルクを加えた濃厚なスープに米粉で作った麺が入ったマレーシアで人気の料理です。
カレー料理も含め、マレーシアの料理にはサンバルとココナッツミルクが無くてはならない存在だということが今回の発見でした。
by miho日本のカレー 完全攻略目論見 index