大地震発生時、いったい何が不足するんだろうという問題についてかなりまじめに考えてみた。

1、住んでいる家屋が無事だったとして・・・・・・

大地震が発生し、運よく住んでいる家屋が構造的に無事だったとしても、ライフラインや生活必需品に関しては様々な不足や問題が発生する可能性があります。以下は、主に不足が予測されるものとそれに関連する問題点です。

  1. 水の供給:
    • 地震によって給水設備が破損すると水が使えなくなることがあります。飲料水や生活用水(洗濯、トイレなど)が不足します。
    • 水道が復旧するまでの間、ペットボトルや貯水タンクでの水確保が必要になります。
  2. 電力の供給:
    • 電力供給が途絶えると、照明、冷暖房、冷蔵機器、情報機器などが使用できなくなります。
    • 充電が必要なデバイスの電池が切れると、連絡手段が限られる場合があり、情報入手が困難になることもあります。
  3. ガスの供給:
    • ガスが停止すると、調理ができなくなったり、給湯が使用できなくなったりします。
    • 凍結した食品を加熱する手段が限定され、加え冷たいままの食事を余儀なくされる場合もあります。
  4. 食料品:
    • 食料供給チェーンが断たれると、スーパーやコンビニなどで必要な食材を購入できなくなることがあります。
    • 備蓄していない場合は、保存食や非常食品の不足を補うことが難しくなります。
  5. 通信手段:
    • 携帯電話やインターネットの通信が途絶えると、家族や友人との連絡や情報検索が難しくなります。
    • ラジオなどのアナログ手段が重要な情報源になることがあります。
  6. 交通手段と物流の停滞:
    • 道路や鉄道が被害を受けると、交通の移動が制限され、物資や救援物資の供給が遅れる可能性があります。
  7. 衛生環境:
    • 上下水道の破損により、トイレの使用が困難になる場合もあります。これは感染症のリスクを高めます。
    • 清掃用具や簡易トイレの備蓄が助けになります。

このため、非常時に備えて家庭での備蓄品の準備は不可欠です。飲料水、保存食、携帯電話用のモバイルバッテリー、ラジオなどの基本的な物資をあらかじめ準備し、定期的にその内容を確認・更新しておくことが重要です。また、家族や地域コミュニティでの情報共有や支援体制の確認も、震災時の生存率や生活の質を高める鍵となります。

2.住んでいる家が全半壊したとして・・・・・

大地震が発生し、住んでいる家が全半壊した場合、生活においてさまざまなものが不足する可能性があります。以下に不足しがちなものを詳しく説明します。

飲料水:

  • 水道が破損したり断水したりすることで、安全な飲料水の供給が途絶えることがあります。飲料水は人間が生き延びるための最も基本的な要素の一つです。

食料:

  • 地震によって交通網が麻痺することで、食品の供給が滞る可能性があります。スーパーやコンビニエンスストアも被災することがあり、営業停止になることも考えられます。

仮設住居:

  • 家が全半壊した場合、一時的に避難所や仮設住宅で生活することが考えられますが、受け入れ人数に限界があるため、十分な空間を確保できないことがあります。

電力:

  • 電柱の倒壊や発電所の被害によって、停電が発生することがあります。電力がないと、照明、冷暖房、調理、通信機器の使用が制限されます。

ガス:

  • ガス漏れの危険性から供給が停止されることがあります。これにより、調理や暖房が困難になることがあります。

通信手段:

  • 電話やインターネットの回線も影響を受けるため、情報の確認や家族・友人との連絡が困難になります。

トイレ・衛生用品:

  • 水道が使えない状況では、トイレの使用が制限されます。また、生理用品、歯ブラシ、清潔なタオルなどの衛生用品が不足する場合があります。

医薬品:

  • 持病のある人にとって、薬の確保は非常に重要です。ドラッグストアや病院が被災している場合、必要な医薬品が手に入らなくなる可能性があります。

防寒具:

  • 季節によっては、暖を取るための毛布や衣類が不足し、寒さをしのぐことができない場合があります。

これらの不足に備えるためには、事前に非常食や水、救急キット、防寒具、携帯ラジオ、予備のバッテリーやモバイルチャージャーなどを準備することが重要です。また、地域の防災計画を確認し、避難ルートや避難所の場所を把握しておくことも大切です。

3.災害発生時にキャンプ生活で乗り切る技術について

災害発生時にキャンプ生活で乗り切るための技術は、自然環境下での生活技術と災害時の特別な状況に対応する技術を組み合わせたものです。以下に詳しく説明します。

1. シェルターの設営

  • テントの設営: 基本的なテントの立て方を知り、風が強く雨が降る環境でも耐えられる張り方を覚えておきます。地面が柔らかい場合に備えて、追加のペグやロープを用意すると良いでしょう。
  • 即席シェルター: テントがない場合、ブルーシートやタープを使って簡易的なシェルターを設営できます。木の枝やロープを使って固定し、風や雨を避けるための角度を考慮します。

2. 水の確保と浄化

  • 水のフィルタリング: 持ち運び可能な浄水フィルターや浄水タブレットを使用して、安全な飲料水を確保します。これは、川や雨水を利用する際に非常に重要です。
  • 雨水の収集: タープやシートを利用して雨水を集めるシステムを構築することで水資源を確保できます。

3. 火の確保

  • 火起こし技術: ライターやマッチがあると便利ですが、災害時には使い切ることも考えられます。火打石やマグネシウムロッドでの火起こし技術を学んでおくと役立ちます。
  • 燃料の確保: 乾燥した薪や小枝を集め、雨天時は携帯用の燃料(ジェル燃料や固形燃料)を備えることで、調理や暖を取ることができます。

4. 食料の調理と保存

  • 簡易調理法: キャンプ用のバーナーやシングルバーナーでの調理を行います。簡単なレシピを覚え、限られた材料でクリエイティブな料理を作るスキルを身につけておくと良いです。
  • 食料の保存: 特に生鮮食品の保存には工夫が必要です。真空パックや缶詰、ドライフードは長期保存が効くため、非常時には便利です。

5. 衛生の維持

  • トイレの設置: 簡易トイレや穴を掘って設置する方法を知っておくと、衛生環境の維持に役立ちます。また、使い捨てのビニール袋や防臭剤を用意しておくと良いです。
  • 体の清潔: 水を節約しながら体を清潔に保つために、ウェットティッシュや携帯用シャワーを利用します。

6. ナビゲーションとコミュニケーション

  • ナビゲーション技術: 地図とコンパスの使い方を理解し、GPS機能を持ったデバイスの携帯も考慮します。
  • コミュニケーション手段: ラジオや無線機を使って外部と連絡を取り、必要な情報を収集します。非常時には電波状況が悪化することがあるため、アナログな手段も重要です。

7. 安全確保とリスク管理

  • 衛生管理: 病気やケガの予防のため、衛生環境をしっかり整えます。携帯用の救急キットを準備し、応急処置のスキルも磨いておくことが重要です。
  • 動物や危険からの保護: 食料をきちんと密閉し、野生動物から守る工夫を行います。また、周囲の安全を確認し、崩れやすい地形や危険物から距離を置きます。

これらのスキルや準備を行うことで、キャンプ生活でのスムーズな対応が可能になります。災害時に備え、日頃からアウトドア活動を通じて技術を磨くことも奨励されます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする