参考:カテーテルアブレーション体験記  ~その1~

60歳の初老の男です。
2023年11月14日、札幌の病院でカテーテルアブレーション手術を受けました。
施術当日の様子を覚えているうちにレポートにまとめてみます。


入院当日。朝イチの飛行機で札幌へ。

丘珠空港で最後の⁉️晩餐をいただく、カレーとみそラーメン。1500円。カード決済可。感想➡やめておいた方がいい。とりあえず満腹にはなる。ただ、これがあとで、功を奏することとなる・・・。

タクシーで病院へ、およそ10分くらい1310円。意外と遠かった。病院は月曜日だからか、激混み。案内役の女性によると、急に寒くなったからねとの一言。なるほど納得。クルマで来なくて正解。駐車場で苦労しそうだからだ。受付で、手続きを済ます。

ほどなく男性看護師に呼ばれる。さっそく検査開始。血圧の精密測定と心臓のエコー。およそ1時間くらいか。
終了後、ほどなく入院病棟へ移動。とにかく混んでいる。待合室ばかりでなく、通路まで人でいっぱいだ。逆に安心する。これは、多くの人から信頼されている病院の証だと思う。


病室へ、入り、担当看護師さんから各種説明。持参した服用している薬を預ける。病院の薬剤師さんが退院までの間、管理してくれるらしい。

心臓の動きのモニタリングをする機械を体に装着。データを常時ナースステーションに送っている。こいつも退院当日まで首から常時ぶら下げることとなる。

そして、CT検査のための点滴針を装着。この点滴用の針は、その後施術時の麻酔薬注入などにも使われ、大活躍する。取り外すのは退院当日の朝である。血管が細いらしい私は、いつも看護師さんにご苦労をおかけする。ベッドでしばし昼寝。おもえば、こんなにのんびりまったりできるのは、ひさびさだ。今の在宅ワーカーをはじめてからは、こんな休養ははじめてだ。なんだか、いくらでも寝られそうな気がする。


そんなこんなで、夕刻になった。本日のメインイベントであるCTの呼びだしが来ない来ない。なお、CT検査を終えなければ夕食が配膳されない。入院予定時刻が13時だったので、昼食は支給されていない。空港で思いっきり最後の晩餐をしておいてよかった。


CT検査では、最大で15秒くらい息を止めなければならない。若いころダイバーだった私にはなんてことはないが、いきなり言われると面食らう場合が想定される。覚えていてほしい。結局、CT検査完了は、午後7時ころとなった。。遅めの夕食のあとは、寝るだけであった。


施術当日の朝を迎えた。施術は11時からとのこと。午前8時から水分補給のための生理食塩水の点滴開始。洗顔歯磨き大便小便を済ませ、時が過ぎるのをまつ。入れ歯などの装着具は外さねばならない。点滴の機械をつけたままならまだ、移動できる。この時点ですでに明日の退院のために荷造りして万全の態勢で待つ。朝食はとることができない。麻酔の影響での事故を避けるためだ。朝の処方薬が配給された。これは、持参した降圧剤や利尿剤など。血液サラサラの薬が薬剤師さんによって抜かれていた。なるほど、施術中と術後の止血をスムーズにするための措置である。

午前10時40分、手術室からのお呼びがかかる。手術室まではベッドごと移動。最初は、施術もこのベッド上でするのかと誤解していた。入室後、手術台へよいしょで移動。
麻酔薬注入から記憶は30秒以内に途切れた。
痛みや違和感などの感覚は全くない。終わりましたよの声で覚醒。麻酔は、術後、すぐにきれてしまった。時間を尋ねたら12時20分とのこと。1時間20分の施術である。


ほどなく、もとのベッドへよいしょで戻され、病室へ帰る。
ここから2時間の安静時間を宣告される。意識がはっきりした状態で身動きできない2時間はつらいだろうな。 これは、カテーテルを挿入した、右側の足の付け根の静脈からの出血を防ぐための措置だそうだ。アブレーションを受ける患者の大半は私と同様、血液サラサラになる薬を服用しているから、この長い安静時間は必須である。場合によっては最大6時間ほど必要な場合もあるらしい。2時間後、看護師さんが、カテーテル挿入口を検査して、止血されていたら、やっと解放される。


結果的には安静時間は、2時間で済んだ。テレビなどは見れるし、スマホも操作を許されるので、さほどつらくはなかった。この日はその後、大きな検査などもなく、比較的自由に過ごせるが、安静時間が過ぎた後は少量ずつの水分補給が許されるが、まだ飲食物の摂取は許されない。また、水分といえども、コーヒーなどカフェインを含む飲料は禁止。刺激物だからという理由。いつから許されるかを看護師さんに尋ねたら、退院して、病院から出たらいいとおっしゃる。とても微妙な回答だと思うので、しばらくは我慢しよう。午後5時ころ、夕食が配膳された。あとは寝るのみ。


退院当日。午前8時、最後の心電図、エコー検査。自覚症状はないが、心電図には、不整脈の症状が出ているらしい。ただ、モニターを見たら、不整脈はあるが、脈の間隔が以前より改善しているようだった。午前9時過ぎ、会計を済ませて、退院。本当に2泊3日で終るのだなと実感がわいてくる。


飛行機であっという間に帰宅。わんこたちから歓待を受けてほっとしたのが午後1時のことであった。
帰宅後の症状として感じたのは、足が弱っていることと、深く息を吸い込むと少し胸が苦しくなることくらいか。血圧は安定しているし、食欲もある。ただ、これを機会に現在92kgの体重を減らそうと思う。足が弱っていると感じるのは、足の付け根からカテーテルを挿入したことに起因するのではないだろうかなどと妄想しているがこれに関しては定かではない。


今後の予定は、12月2日に地元の病院で事後検査を受ける。その段階で不整脈が消えていれば大成功。残っていれば、もう1段階の施術治療を受けなければならない。それはアブレーションではなく電気療法だそうだ。内容はよくわからないが1泊2日の日程で入院が必要だそうである。


退院後2日目の朝が来た。疲労感が強く残っている。2泊3日の入院後、すぐに働けるよと言われていたけど、それは無理なんじゃないかな・・・。

退院後3日目、やっと復職できそうな体調に戻った気がする。一応仕事は週明けの11/25からなので、徐々にPC前に座る時間を延ばしていこう。気になる動悸のような症状は今のところ気にならない。血圧も正常値、脈拍数も正常です。

ちなみに、今回の入院でかかった医療費は次の通り。

総額2,337,870円 うち、手術費用2,180,,540円  自己負担額は個々人の公的医療保険や自治体の医療助成制度により異なるので、私個人の自己負担額を公表しても意味がないと思われるので伏せておく。総額でこのくらいかかるのだという参考としてご活用いただければと思う。

なお、カテーテルアブレーションの技術は日進月歩である。機器も人的技術もどんどん新しくなっている。不安に思っている人は、信頼できる病院を積極的に選んで、治療されることをお勧めしたいと思う。

本日は2023年11月19日。退院後4日目?5日目どっちだ?

すこぶる快調。脈拍の大きな乱れもなく、脈拍数も80以下で収まっていて、あのいやな脈が跳ぶ感じや激しい動悸もない。朝、久々のコーヒーが美味かった。

明日からは職場復帰である。不安は全く感じない。

12月2日に地元の循環器医院での検査がある。楽しみなような不安なような・・・。➡イマココ

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